レベルアップのための戦術 =その1=

① ミスショットをさせる
相手に打ちやすいボールを返球したりすれば、カウンターをくらい自分が不利になる。相手のバランスを崩すように球種、スピードを変えたり、オープンコートに返球することを練習時に常に意識して実践する。相手にミスさせるように配球をすることが重要。
② デフェンスとオフェンスを見極める
守備的な状況にあることをデフェンス。攻撃的に相手を押し込む状況はオフェンス。スピードが緩くても深いロブであれば、オフェンスになる。スピードが速くても相手に打ちやすいボールであればオフェンスからデフェンスに切り替わる。どのような状況にあるか見極めることが大切。
③ 攻撃的陣形をとる
ネットに詰めることができれば攻撃的な陣形になり有利にゲーム展開を支配できる。ロブでかわされても背走しながらスマッシュで対応する。ボールを落とさずに処理することができれば陣形はそれほど乱れることはない。オープンコートを作らず、陣形を守ることができる。
④ チェンジ・オブ・スペースで相手を崩す
球種に変化をつけて相手を崩すことができれば、ゲーム展開で有利になる。例えば、トップスピンやスライスで変化をつければ、バランスやリズムを崩すことができる。スピードボールで圧倒していても、うまく対応されると形勢は逆転する可能性があることも忘れてはならない。
⑤ 勝利が見えてきた時の戦法
「さあ、マッチポイントだ」という時に攻め急いでミスをすることは誰にでもある。早くポイントを取りたくなって打ち急いだり、丁寧に打ち返そうとしたところを前衛にポーチで決められる。相手の出方はどうでもいい。自分のペースとスタイルを貫くことが大事。
⑥ ロブで狙うべきコースは相手のバック側
ロブを打つなら相手バックハンド側を狙う。体を反転させて後方に背走するのは難しいからだ。バランスが崩れ、ミスヒットする。バックハンドスマッシュは高度の技術でミスするかパワーに欠ける。やっと追いついたボールは緩やかな返球になり、対処する時間もできる。
(特集) 世界へ羽ばたくジュニア 松村怜
怜は神奈川県湘南工科大学付属高校に昨年進学し、現在高校2年生。2024年北九州で開催された男子団体の部で11年ぶりに優勝しました。(8月4日 記事)